プロと学びながら取り組む家づくり

家づくりのすべてに関わりたい――。

自分の目で確かめながら、全ての工程に自分たちが携わりたい――。

資材の調達から施工・メンテナンス方法に至る全てのプロセスを、「あなた」が主体になって進める家づくり。それが、『木の建築設計』の家づくりです。

お気軽にお問い合わせください。


産地見学

お施主様のご希望により、林業産地をご案内します。森林や製材所を訪ね、林業の現状や木材の生産についてお話を伺います。林業産地は針葉樹(スギ)の人工林をもつ東京都檜原村・埼玉県飯能市・秋田県能代市と広葉樹の産地の福島県南会津郡などです。また、ブナの森や天然林を見学したいなどのご希望に応じてコーディネートします。

土地探し

お住みになりたいエリア、広さ、価格などの条件を伺い、一緒に土地を探します。候補地に立会い、土地の状況を調査します。土地には、広さや価格だけでなく、地盤、洪水の有無、日照、風、人の流れなどを調べなくてはいけません。土地選びのコツをお教えします。

材料選び

構造材には国産材のスギやヒノキを使います。内装材は空気をきれいにする作用がある素材を使います。材木屋や建材屋、電気店を一緒に回り、素材、建材、設備製品などの材料を選ぶこともあります。お客様のこだわりの材料や以前使っていた建具や古い家の瓦や柱を使いたいという場合は取り外すときからアドバイスします。

プランニング

お施主様の希望をお聞きし、現在のライフ・スタイルを考慮し、将来のライフ・ステージを想定しながらプランニングを進めます。家族が仲良く暮らせるように、動線が有機的につながるように、採光と風の流れを考えて間取りをつくります。外観は、美しい町並みが整っている地域では歴史的文脈を読みとり、その町並みに合うような色彩や材料を選択することを基本としています。新しいまちでは、将来の町並みを考えながら、存在感のある建築をつくります。お施主様の希望を叶えるために、建築家としての提案をします。

構造計画

構造と間取りは切り離せないのでプランニングをするときに同時に構造も考えます。木造の場合は、木の建築設計では伝統構法の内、通し梁方式の木組みの軸組工法を採用しています。最初の面接時にこの工法の特徴を詳しく説明いたします。鉄骨造、コンクリート造の場合は、経済性、耐久性、構造的合理性(耐震性、居住性とのバランス)を考えて最良の工法を選択します。地盤調査を必ず行い、地盤の強さに応じたしっかりした基礎をつくります。

確認申請、各種申請

2007年6月以降は設計作業の工程の順序が変わりました。基本設計→実施設計→工事見積もり→確認申請の順番になります。基本設計・実施設計では打ち合わせを何度も重ね、お施主様の確認申請の段階では変更がないようにします。この段階で、瑕疵担保責任保険・完成保証・地盤保証などの必要な書類を準備します。確認申請が下りる期間は木造住宅の場合で3週間~1月半以上かかるので余裕をもって準備します。伝統構法の場合審査機関への説明や審査機関が求める資料作りなどのために通常より時間を要することもあります。

工務店・建設会社選び

在来木造は都内で100%、全国で84%が構造材をプレカットで加工しています。プレカット加工は画期的な技術革新ですが、反面職人の能力低下につながり、手刻みで加工できる大工はいなくなります。木の建築設計では、墨付けができて、手刻みができる職人がいる工務店しか工事を任せていません。

技術のある職人がいて初めて長持ちする良い家が建ちます。木の建築設計は全国のほとんどの地域に腕に自信のある職人とつながれるネットワークがあります。もし、お知り合いの信頼できる工務店がありましたら、施工事例を拝見し、その工務店にも施工していただきます。鉄筋コンクリート造・鉄骨造に関しては地域と規模により最適な建設会社を選定します。

お見積もり

実施設計が完了した時点で工務店に見積もりを依頼します。最初の見積もりが出てくるまで2~3週間かかります。その後、予算に合わせるため仕上げや設備の仕様変更の検討を行います。木の建築設計では通常、複数の工務店に見積もりをとって安いところに発注する(合い見積もり)という方法は行いません。

一般的に合い見積もりによってコストダウンできると思われますが、木造住宅の場合は合い見積もりはそれほどよい結果には成りません。信頼できる工務店と知恵を出し合いながらコストダウンしていく方が安くて適切な工事ができます。鉄筋コンクリート造・鉄骨造に関しては、建設会社の実績と合い見積もりの結果によって最適な建設会社を選定します。1社を選定してから、予算に合うまでさらに検討を重ねます。

工事監理

工事が始まると1週間に1,2度の割合で工事監理をします。工事監理は、設計図通りに施工されているかを調べたり、現場で起こる様々な問題を解決します。職人とのコミュニケーションが大切な時期です。構造材が刻まれるときは立ち会って大工と高さや組み方の確認をします。

構造材を現場で組み立てる建前は、職人と一緒に作業して構造材の位置を確認します。下地の段階では隠れてしまう部分を注意して見ていきます。職人と話をして下地の処理や納まりを確認します。仕上げよりも慎重に見ていきます。仕上げの段階では、現場で様々な業種が重なるので、現場に頻繁に通い調整していきます。

メンテナンス

建物は手入れをすることで長持ちします。部位によって手入れをする期間が違います。手入れの方法は引き渡しの際にお教えしています。工事が完了して、定期的に訪問させていただくときに、建物の不具合をお聞きして、メンテナンスの方法をアドバイスしたり、職人の手配をしたりします。時間の経過と共に、住まいが家族の生活に馴染んでくるのを見守ります。

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