「木の建築設計」について

『木の建築設計』という事務所名称には、木が好きで木の良さを活かしながら建築を志そうという思いを込めています。合理的な現代技術を信頼しながら、「木や職人の技術と文化を大切にしたい」という思いがあります。

住宅は生活するための器に過ぎないと考える方が多いですが、少なくとも、その住人の考え方や社会に対する姿が現われてきます。家族への思いやりは文化・環境・思想などに対する具体的な考え方に現われ、それらを大切にしている施主に巡り会い、そのような施主に喜んでもらえる仕事ができたらこの上なく幸せです。つくり手は住み手の幸せを思い、住み手はつくり手の知恵と技術に感心するような住まいづくりをしています。

重箱の隅のこだわりではなく、心を開放し生活を豊かにするおおらかなこだわりが多いほど、いい家になります。そうした意味で、クライアント様との会話を通して得られる住み手のこだわりや生き方をヒントに、予算・法律・時間の制限がある中で矛盾を一つ一つ解決しながらデザインを進めます。つくり手のやる気を引き出し、図面で表現される以上の出来栄えになるように職人との会話も大切にします。

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