今回は床ではなく、壁の話です。
リビングのアクセントウォールや天井、軒天(のきてん。屋根の裏側の部分)によく使われるレッドシダー。
赤みのグラデーションが美しくて、木の壁に憧れる人がまず候補にする材だと思います。
「壁ならしょうゆはこぼれないでしょ」と思うかもしれません。
でも、ダイニングの腰壁、キッチン横の壁、子供の手が届く高さ。
壁は壁で、けっこう汚れる場所なんです。
実験に使った材と条件
| 材 | 塗装 | 入手 |
|---|---|---|
| レッドシダー無垢パネリング | 無塗装 | 建材通販のサンプル材 |
| レッドシダー無垢パネリング | 植物オイル塗装 | 同上 |
条件は全記事で共通(詳細はオークの実験記事)。
- しょうゆ・ケチャップを直径3cmほど垂らして30分放置。その後、乾いた布で拭き取り
- プラスドライバー(約60g)を30cmの高さから柄を下にして垂直に自由落下

しょうゆを30分放置した結果

無塗装材は、明らかにシミと分かる汚れが残りました。
「耐久力の強い木」として知られるレッドシダーですが、シミ・汚れへの強さは別物です。

一方、植物オイル塗装材はシミがほとんど目立ちませんでした。
オイルの防汚効果に加えて、もともとの色が濃いことも効いていると考えられます。
ドライバーを30cmから落とした結果


こちらは普通にガリッと傷が入りました。
弾き返す感じはまったくなし。
レッドシダーは腐りにくさ(耐朽性)で有名な木ですが、「腐らない」と「凹まない」は別の話なんですね。
ただ、目立ちやすさでいうと色の濃いオイル塗装材の方が傷が目立ちにくい印象でした。
壁より天井に張ると化ける
個人的に推したいのが、天井張りです。
壁のアクセントウォールは家具で隠れがちですが、天井は視界を遮るものがありません。
赤みのグラデーションが照明(電球色が特に合います)に照らされると、ホテルのラウンジのような雰囲気になります。
寝室の天井に張れば、ベッドで見上げる景色が変わる。
リビングの下がり天井(部分的に天井を下げた部分)にだけ張るのも、面積が小さいぶん費用を抑えられる定番手法です。
レッドシダーという木について
メリットは、まず安いこと。
そして腐りにくく、経年劣化しにくいこと。
防虫効果のある香り成分を含むことでも知られています。クローゼットの防虫ブロックに使われる、あの香りの仲間です。
ウッドデッキの話も少し。
屋外のレッドシダーは、数年で赤みが抜けてシルバーグレーに変わります。
これは劣化というより日焼けによる表面の変色で、風合いとして好む人も多い色です。
元の赤みを保ちたければ、年1回程度の再塗装が必要になります。
「銀色に育てるか、赤を守り続けるか」を最初に決めておくと、メンテ計画が立てやすいです。
屋外のウッドデッキや外壁・軒天に使われ続けているのは、この耐候性ゆえ。見た目がシルバーグレーに変わっても、材はしっかりしていることが多い木です。
注意点がひとつ。
香り成分にアレルギー反応が出る人がいます。
室内の壁や天井に大面積で張ると香りも強くなるので、家族のアレルギーの有無は事前に確認してください。張ってからでは遅いです。
手入れとメンテナンス
傷やささくれ、シミはサンドペーパーで軽く削って対処できます。
表面の滑らかさを保ちたければ、定期的なワックスがけを。
どんな場所に向くか
用途別に判定してみます。
| 使う場所 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 天井・壁の上部 | ◎ ベスト | 汚れリスクが低く、香りと見た目を満喫 |
| 腰壁・ダイニング周り | △ オイル塗装なら | 実験のとおり無塗装はシミに |
| キッチン周りの壁 | △ 塗装+こまめに拭く | 油はねゾーンは覚悟 |
| 軒天・外壁 | ◎ 定番 | 耐朽性が本領発揮 |
| ウッドデッキ | ○ 定番 | 色の経年変化を楽しめる人向け |
軽くて柔らかいので、DIYで張りやすい材でもあります。
ホームセンターでも手に入りやすく、「まず廊下の天井だけ自分で」みたいな小さい挑戦ができるのもレッドシダーの良さです。
汚れリスクの少ない壁の上部や天井なら、無塗装で香りと風合いを楽しむのもあり。
手が触れる腰壁やキッチン周りなら、オイル塗装済みの材が安心です。
屋外で使うなら、そもそも最有力候補のひとつです。


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