無垢フローリングを検討し始めると、必ずこの三択にぶつかります。
無塗装か、オイル塗装か、ウレタン塗装か。
ショールームで聞いても、カタログを読んでも、いまいちピンとこない。
なのでこの記事では、当サイトが実際に汚して傷つけた実験結果だけを根拠に、3つの違いを整理します。
実験結果のまとめ
各記事で行った「しょうゆ・ケチャップ30分放置」と「ドライバー30cm落下」の結果です。
| 材と塗装 | しょうゆ・ケチャップ | ドライバー落下 |
|---|---|---|
| オーク無垢・無塗装 | ✕ シミがくっきり |
△ 浅い凹み |
| 檜無垢・無塗装 | ✕ シミがはっきり |
△ 多少の凹み |
| レッドシダー・無塗装 | ✕ 明らかなシミ |
△ ガリッと傷 |
| パイン・オイルワックス | ○ ほぼ残らず |
△ 凹みはできる |
| レッドシダー・オイル | ○ ほとんど目立たず |
△ 傷は入る(目立ちにくい) |
| オーク無垢・ウレタン | ○ 完全に落ちる |
△ 浅い凹み |
| オーク複合・ウレタン | ○ 完全に落ちる |
○ ほぼ無傷 |
| カバ桜無垢・ウレタン | ○ 跡形なし |
△ 浅めだが白い凹みが目立つ |
| ウォールナット複合・ウレタン | ○ シミなし |
△ 白点の凹みが目立つ |
こうして並べると、はっきりします。
シミへの強さは、樹種よりも塗装で決まる。
無塗装組は樹種を問わず全滅、塗装組は全員生還です。
傷の方はどうか。
ドライバー落下で比べると、9種類の中で一番傷がつきにくかったのは、オーク複合・ウレタンでした。
硬いオークの化粧材と、弾性のあるウレタン塗膜の組み合わせが効いたと考えられます(詳細はオークの実験記事へ)。
無塗装という選択
人の手が加わっていない、いちばんピュアな状態です。
木の香り・肌触り・調湿性をダイレクトに味わえます。
その代わり、実験のとおり汚れは速攻で染み、傷も塗装品より大きくなります。
唯一の逆転要素は、削れば新品の面が出てくること。
サンドペーパーで何度でも蘇るのは無塗装(と浸透型塗装)だけの特権です。
オイル塗装という選択
油を染み込ませる浸透型(しんとうがた)の塗装です。
表面に膜を張らないので、木の質感はほぼそのまま。
それでいてパインの実験ではしょうゆをほぼ完封しました。
木目や色味が濡れたように際立つ効果もあり、「無塗装の見た目が好きだけどシミは怖い」人の現実解です。
弱点は、定期的な塗り直しが必要なこと。オイルは経年で抜けていきます。
ウレタン塗装という選択
表面に樹脂の膜をつくる造膜型(ぞうまくがた)の塗装です。
樹脂には弾性(粘り)があるので、汚れだけでなく衝撃にも強くなります。
実験でもシミ・傷ともに最強クラスの成績でした。
機能性で選ぶならこれ一択。
引き換えに、触ったときのツルッとした感触は「木」というより「塗膜」です。
木の呼吸(調湿性)も止まるため、質感重視の人には物足りなく感じられます。
よくある疑問に答える
この三択でよく聞かれる疑問をまとめておきます。
「無塗装で買って、あとから塗れる?」
塗れます。
オイルやワックスなどの浸透型なら、DIYでも現実的です。むしろ無塗装で始めて、汚れが気になり始めたら塗るという段階作戦は理にかなっています。
「オイルはどれくらいの頻度で塗り直す?」
使用状況と製品によるので、一概な数字は言えません。
目安として「水を垂らして弾かなくなったら塗り時」と覚えておくと、床が教えてくれます。
「蜜蝋(みつろう)ワックスはどれに入る?」
浸透型の仲間です。オイルよりさらに自然寄りで、赤ちゃんが舐めても安心を謳う製品が多いのも特徴です。
「ウレタン塗装が剥げてきたら?」
部分的なタッチアップは市販品もありますが、広範囲は業者案件です。オークの記事にも書いたとおり、ここが造膜型の弱点です。
結局どう選ぶか
| タイプ | おすすめ塗装 | 向く場所 |
|---|---|---|
| 質感・香り最優先。手入れも楽しめる | 無塗装 | 寝室・書斎など汚れない部屋 |
| 見た目は自然に、シミはある程度防ぎたい | オイル塗装 | リビング全般 |
| 機能最優先。子供・ペット・ズボラ | ウレタン塗装 | ダイニング・子供部屋・キッチン周り |
迷ったら、部屋ごとに答えを変えるのがおすすめです。
最後に、ショールームや通販でサンプルをもらえるなら、ぜひ自分でも試してみてください。
しょうゆを一滴垂らして30分。
当サイトと同じ実験が、あなたの候補材でもできます。
カタログの◎を信じるより、自分の目で見たシミの方が、ずっと信頼できますから。
詳しくはオークの実験記事の「部屋別判定」を見てみてください。



















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